日本化学産業株式会社(社長・角谷 博樹)は、長年にわたり、電子部品や樹脂の金型、電鋳品など、さまざまな用途の表面処理ニーズに応えてきました。
近年の情報化社会の進展に伴い、多くの情報機器の部品が、より高密度化、高集積化する中で、情報機器に対応した表面処理薬剤に求められる性能も、ますます高度化しています。
当社では、表面処理に関する独自のコア技術をベースに、精密性、硬度、内部応力といった、高度な皮膜コントロールが可能なスルファミン酸ニッケル製品と各種スルファミン酸塩類、各種添加剤を取り揃えており、国内外の多くのお取引先から信頼をいただいています。
ニッケルは耐食性があるため、金属製品の表面処理に広く利用されています。ニッケルめっき浴には、硫酸ニッケルを用いた「ワット浴」とスルファミン酸ニッケルを用いた「スルファミン酸浴」がありますが、スルファミン酸とニッケルのイオン化合物であるスルファミン酸ニッケルを用いた、スルファミン酸浴は、ワット浴に比べて、微細なめっき処理が可能で、電子部品や精密機器などに適しています。
また、組み合わせる添加剤により、皮膜物性のコントロールや環境負荷の低減も可能なため、幅広い産業界からニーズが高まっています。
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一般的な硫酸ニッケル浴(ワット浴)よりも、高速でのめっきが可能。
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めっき浴組成がシンプルなため、管理が容易。
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水に対する溶解度が大きいため、高濃度、高電流の使用が可能。
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内部応力が非常に小さいため、メタルマスクやスタンパーなどの各種電鋳に適応。*1
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純度が高いため、きめ細かい電着物(めっき皮膜)の生成が可能。*2
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不純物の影響を受けにくい。
スルファミン酸ニッケル浴の応力は10kg/mm²以下で、ワット浴に比べて、安定しています。
また、電流密度が増加しても応力の増加は少なく、寸法精度の要求される電鋳品に適しています。
薬品の純度が高いため、微細な粒子のきめ細かい電着物(めっき皮膜)が得られます。
当社のスルファミン酸ニッケルめっき製品は、下記のような特長を備えています。
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さまざまなめっき手法(ラック、バレル、フープ、電鋳)に適した、薬品と技術の提案が可能。
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光沢の付与、応力の緩和、付き回り性の向上といった、お客様のニーズに即した各種添加剤の提案が可能。
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国内で生産しているため、安定供給が可能。
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豊富な製品ラインナップと的確で迅速な技術サポートにより、お客様の高品質で安定した生産をサポート。
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環境対応型製品も提供可能。
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ホウ素を含有しないため、排水処理が容易。
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低温でも結晶の析出がないため、寒冷地や冬場の使用も可能。
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高温でのめっき処理が不要なため、耐熱性の低い素材にも使用可能で、低CO2化も実現。
お客様の要求品位に対応した、各種スルファミン酸塩類、各種添加剤なども豊富に取り揃えています。これにより、さまざまな表面処理ニーズに対応可能です。多様な素材や形状に適したご提案をさせていただきますので、まずはお問い合わせください。
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60%スルファミン酸ニッケル溶液
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高純度60%スルファミン酸ニッケル溶液
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65%スルファミン酸ニッケル溶液
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スルファミン酸ニッケル(結晶)
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NIーBFプロセス(ホウ素フリー、環境対応)
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50%スルファミン酸コバルト溶液
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50%スルファミン酸リチウム溶液
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50%スルファミン酸マンガン溶液
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40%スルファミン酸第一鉄溶液
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35%スルファミン酸インジウム溶液
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NSFシリーズ(H-1~6、E、X)(光沢剤)
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ピットレスS(ピット防止添加剤)
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ニッカノンタック(電鋳用離型剤)
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Ni活性液(酸化皮膜除去剤)
当社では、スルファミン酸ニッケルをはじめとした、特長ある表面処理薬剤を、埼玉工場・R&Dセンターを中心とした国内拠点で開発・生産し、安定した供給体制を実現しています。また、全国の営業拠点と連携したきめ細やかな技術支援体制を構築しています。これにより、さまざまな表面処理ニーズに対応可能です。多様な素材や形状の対象物に適したご提案をさせていただきますので、まずはお問い合わせください。
R&Dセンターでは、お客様の課題やご要望に基づいた対応、製品評価、製品解析を行っています。当社は80年余りにわたって、お客様に親身に寄り添い、課題解決に向けてサポートさせていただいた実績があります。
スルファミン酸ニッケルの詳しい製品情報や取扱い製品、技術情報は、
こちらからダウンロードいただけます。
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